第28回神奈川支部定期総会・講演会・相談会(藤沢市)
主  催 (公社)日本オストミー協会神奈川支部
日  時 平成28年5月14日(土)
総      会:10時00分~12時00分
講演・相談会:13時00分~16時00分
場  所 「茅ヶ崎市役所分庁舎コミュニティホール」 6階集会室
茅ヶ崎市茅ヶ崎一丁目1番1号
交  通 JR茅ヶ崎駅北口下車 徒歩10分
講  演 社会適応訓練事業など神奈川県の障害者施策取り組みについて
神奈川県保健福祉局福祉部障害福祉課
社会参加推進グループ主任主事 市池 由佳 様
相談員  湘南藤沢徳洲会病院 皮膚・排泄ケア認定看護師 高島 聖子 様
※午後の相談会では、グループ懇談も行われました。
展示会 有り
参加費 資料・昼食代 900円(当日受付にて徴収)
出席者 総会出席会員53名、委任状240名、
午後の部:55
講演・相談会報告

角田支部長挨拶
 ストーマ装具の給付、トイレ環境等の整備、災害時への対応がきちんとなされていることで、「不安も解消され、安心できる生活」を確保でき、支える側になれます。
【いのち輝くオストメイト】をめざし、皆さまに理解して頂けるように活動していきます。今回の熊本地震では、熊本支部長も被災され、2~3名の会員の被災も聞いています。お気持ちのある方は義援金の振り込みもできますのでお願いします。

講 演:「社会適応訓練事業など神奈川県の障害者施策取り組みについて」
 現在の県の障害者数について、手帳交付者数が増加傾向にある。身体障害で膀胱・直腸機能障害は前年度を上まわり1000人近く増えている。
 障害者に対しての政策として障害者支援法が出来た。今までは障害別個別ごとの法律が、自立支援給付(個別給付事業)地域生活支援事業の2本立てで運営してい
 オストメイトに於いては市町村支援事業として「日常生活用具給付等事業」県の生活支援事業の中に「オストメイト社会適応訓練」が組み込まれている。
 社会適応訓練事業では、オストメイトの社会復帰や装具使用方法など相談会で支援していく。
 県の事業として、障害者理解促進のために入浴拒否問題に取り組んで啓発用リーフレットやポスター配布を今後も続けていきたいと思っている。

《グループ懇談会》
<コロストメイトグループ>
参加者:会員 4名、役員2名
・Hさん:術後15年。海老名市在住。人間ドックで直腸ガンが見つかった。2年前に入会。13年間自己流でストーマ の管理をしているが、いまの所は問題ない。
・Tさん:術後15年。鎌倉在住。リンパ転移無しで、手術のみで5年を経過して通院は終わり。現在94才で娘さんと同居している。体操を続けて前向きに生活している。
・Sさん:術後6年。平塚市在住。直腸ガンで手術。現在白内障を患い右側が見えない。手術予約待ちとの事。ストーマ外来を受診しているが、肉芽が良くなったり悪くなったりしている。
・Oさん:術後8年。藤沢市在住。大腸検査で見つかった。入院して2週間で尿が出なくなり、排尿障害で1日1回導尿し40日間入院。上司に恵まれ仕事は72才まで働いていた。現在自尿あり1日か2日に1回導尿している。旅行は考えてしまう。

✹皆さん臭いについての悩みがありました。各自実践している消臭方法などを話し合いました。

<イレオストメイトグループ①>
参加者:7名
Tさん:術後7年。ストーマケアについては落ち着いている。もう少し太りたいと思っている。
Mさん:奥様に代わって(術後2年)参加。排泄回数が多く、蓄便袋による痛みを気にしている。
Sさん:術後7年。便器を新しくした。節水に優れているようだが、排泄時の紙が流れ切らず。後の人を思うと気になる。
Nさん:昭和49年にストーマ造設。当時の補装具はガーゼを丸めたり、油紙で止めたりと不便で、漏れによるかぶれもひどかった。今の補装具は進歩して使い勝手がよい。
Oさん:術後40年余り。
Iさん:術後10年、ストーマケアについて問題はない。

40数年前からみると補装具の改善は著しく、使い勝手がよくなっている。公費で援助してもらえるようになるなど、先人の役員の方々のご苦労の賜物である。感謝したい。
✹ストーマの大きさが変化したり、腹部の様子が変化したりすることを承知しておきたい。気づかずにいるとそれが漏れたり、皮膚が荒れたりの原因になることもある。ストーマ外来にかかるのは変化を客観的に見てもらえる機会でもある。
<イレオストメイトグループ②>
参加者:4名
Cさん:手術した病院にストーマ外来が無いので相談できないと言われました。支部ホームページにて調べたらストーマ外来があるようになっていたので、病院に確認されるようにアドバイスしました。
時間が長い外出時は、パウチからの漏れが心配で紙おむつを使用していると言われました。漏れの原因を調べ対策すれば紙おむつは必要なくなると思うので、看護師さんに相談するようにアドバイスしました。

✹これからは汗ばむ季節になるので、皮膚とパウチが直接接触して汗で面板の剥がれやすくなる場合があるので対策としてパウチにカバーを着用することを勧めました。(今回の総会に他の会員様が作成したパウチカバーがプレゼントされていたのでお渡ししました)


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更新日:2016年 8月13日