第20回定期総会(藤沢市)

日 時 平成20年5月10日(土)10時30分〜16時30分
場 所 藤沢市労働会館
交 通 JR藤沢北口下車 又は 小田急線藤沢本町下車 徒歩10分
総会議案 1号議案:平成19年度事業報告
2号議案:平成19年度収支決算・監査報告
3号議案:平成20年度事業計画案
4号議案:平成20年度収支予算案
講 師 神奈川県保険福祉部高齢福祉課 副課長 小島 誉寿様
講演内容 介護保険について
相談会 会員間の情報交換会・会員小グループ懇談会
展示会 補装具メーカー・販売店による展示・相談
会 費 500円(昼食代・資料代を含む)当日徴収
総会開催アルバム
総会受付風景
総会総合司会・牛尾副理事長の挨拶
神奈川支部長・角田氏の挨拶
来賓祝辞
神奈川県障害福祉課課長代理・直井宏様のご挨拶
来賓祝辞
日本オストミー協会会長新井貢様のご挨拶
総会議長(丹藤)および書記(小熊)による議事進行
石川監事による会計監査報告
総会参加者の熱心な聴取風景
メーカー販売店による展示風景(1)
メーカー販売店による展示風景(2)
医療講演・医療相談会アルバム
神奈川県保険福祉部高齢福祉課副課長・小島誉寿様の講演風景(1)
神奈川県保険福祉部高齢福祉課副課長・小島誉寿様の講演風景(2)
講演の内容についての質問風景
総会議事内容
平成20年5月10日、雨模様の日曜日、午前10時30分より神奈川支部第20回定期総会が藤沢市労働会館に於いて開催されました。
牛尾幸子さん(逗子市)の司会で始まり、昨年度亡くなられた会員の方23名のご冥福を祈り、黙祷をささげました。
会員総数348名(会員337名、賛助会員11名)の内、委任状提出193名、出席者54名でした。
議長には、丹藤さん(平塚市)、書記には、小熊さん(藤沢市)が指名されました。詳細は次の通りです。

【支部長・角田 勇挨拶】
平成18年4月より障害者自立支援法が施行されて2年が経ちました。その中、補装具助成金の1割負担に、各市町村でばらつきが出て来ています。市町村の中では、剥離剤、消臭剤など支給対象の一覧表にない物もあります。私達にとっては日常生活用品なので認めて貰いたいと交渉を続けています。
介護にあたるヘルパーは、現在ストーマ装具の面板の交換が出来ないので、これもヘルパーの仕事の中に交換を認めて貰いたい事など、まだ今後の課題が沢山あります。皆さんと共に声を上げて進めて行きたいと思います。

【来賓:神奈川県保健福祉部障害福祉課(障害者福祉企画担当)課長代理・ 直 井 宏様挨拶】
現在、神奈川県で膀胱・直腸機能障害者の手帳発行数が9,000人以上います。特に関係の深い県の取組みとしては、オストメイトの生活の質の向上と、社会復帰の促進を図るため、社会適応訓練事業を実施しています。事業としての講習会、相談会は、各地でオストミー協会の格別な協力を得て行っています。又、ストーマ用品の給付につきましても、財政面からの支援とさせていただいております。障害者トイレの新設、改善などにも力を入れて行っています。
障害者の地域支援に向けて、市町村と役割分担して積極的に進めて行く予定でいます。県は現在、各団体の代表に「神奈川県障害者等地域生活支援施策」のアンケートをお願いしています。今後に向けての話合いの参考にして、神奈川らしい施策を検討していきたいと思います。オストミー協会のご発展とご健勝を心から願っております。

【来賓:(社)日本オストミー協会会長・新井 貢様挨拶】
オストミー協会の目的は一つです。オストメイトの福祉向上という目的をもって各事業にあたっています。日頃生活の中での三つの不安、例えば外出時の不安、災害時の不安、老後の不安があると思います。これらをいろんな面から考えて、県や市町村、厚労省にお願い出来る事は行っております。それでもこの目的を成し遂げるには壁があり、この壁を破って行かなければなりません。体の事はドクターや看護師に、心のケアーは会でするのが一番と思います。現在、神奈川支部は350〜60名位の会員数です。数は力なりといわれている通り、会員みんなで手をつなぎあって運動して行きたいと思います。県での決め事についてもオストメイトの声を聞きながら決めて行ってほしいと思います。11月に代々木で国際大会がありますので、初めての国際大会に向けて準備しております。アジアからオストメイトの代表が来ます。是非、たくさんの皆さんに参加していただきたいと思います。

【議事】
■第1号議案(角田支部長)【平成19年度事業報告】
◇補足説明  
緊急連絡網の作成、カードの作成を行っていますが、新入会員の手元にはまだ届いていない部分もあります。順次作成しますのでご了承ください。最近ホームページへの問い合わせが増えて来ています。
■第2号議案(須田事務局長)
◇監査報告(石川監事)【平成19年度収支決算】・
◇補足説明
会費収入について、中途入会は月割。会員の入会は増えており、業者、遺族、看護師などの方達が賛助会員としての入会もあります。
印刷なども支部長の所で印刷、発送費も現在は倹約できている。今後は状況しだいです。会場使用料も県を通して安い所を利用している。
●質疑応答
質疑なし。
※1号議案、2号議案とも拍手承認可決。

■第3号議案(角田支部長)
【平成20年度事業計画案】
◇補足説明
本部は会員数減につき、3ヵ年で元に戻す計画である。神奈川支部はお陰さまで増加して来ている。災害時における装具保管について、他県での事例を聞き、神奈川支部でも出来ないかの方法を行政に話していく。新潟中越地震では、災害から3〜4日経てば業者から届いている。それを待つようになる。
装具が届くまでの間の対処方法として、行政に保管場所の要望をしていく
■第4号議案(須田事務局長)
【平成20年度収支予算案】
●質疑応答
◎丸山政巳さん(理事)
坦当の行政に行って災害時の事など折衝にあたっている。回数を重ねる毎に少しづつ良い対応をしてくれて来た。
災害用トイレの設置の説明、装具の備蓄など。
私達は災害が起きるとその時から、装具やトイレが無いと困る現状を何度も何度も行ってくる。会員さんの声が多くなれば成るほど行政も聞いてくれると思いますので、是非要望を出して欲しいと思います。会は会員のためにあるので皆さんの応援をして行きたいと思います。
◎事務局から、パンフレットにより災害トイレの説明。
市町村に、使いやすい物があるので、パンフレットで提案し要望書を提出した。装具の保管方法として千葉県習志野市の例を挙げて市に説明。福祉施設などを利用させてもらい、装具の備蓄の提案もして行きたい。会員からの声、アイデアを貰い今後に生かしていきたい。会員同士の情報交換が必要です。
◎駒崎さん(横須賀市)
装具の保管については他地域の人に預けている。又他の方法も知りたい。
◎新井 貢(本部)
ストーマ用品協会があり、各業者が参加している。災害があったら1ヶ月間無料で提供する事になっている。新潟中越地震では実行されている。
※3号議案、4号議案とも拍手承認可決。

補装具メーカー・販売業者が、PRを兼ねて自社紹介をして、佐々木孝雄さん(横須賀市)の閉会の辞により12時20分に閉会しました。
医療講演
午後からの講演は、看護師の全国大会と重なったため、いつもの看護師による相談会は出来ませんでした。その代わり、本部にて作成しました【ストーマ基礎知識から皮膚障害まで】のDVD映像を観ていただきました。
事務局の手違いで、『介護保険制度』についての講演をお願いしている、神奈川県保健福祉部高齢福祉課副課長 小島誉寿様も一緒にご覧頂きました。県の職員の方に、私たちの実際の状況を、映像を通して知っていただく事となりましたが、これをきっかけに、私たちには、装具がどんなに必要なものか等をわかっていただき、行政に反映していただければと思います。

DVD観賞が終わり、休憩の後、
神奈川県保健福祉部高齢福祉課副課長 小島誉寿様に、『介護保険制度について』の講演をしていただきました。
以下は、講演の概要です。
まずはじめに、高齢福祉課は、法律として、老人福祉法、介護保険法、老人虐待防止法に関係する仕事をしています。
今話題の後期高齢者医療保険は、所管ではありませんが、少し触れさせていただきますと、市町村の財政力の違いで保険料の差が生じていたものを、都道府県単位の広域連合を作り、神奈川県下保険料は一律となっていて、介護保険制度のいいところを採用して作ったものと聞いています。
■介護保険制度プレゼン資料(PDF410kB)
医療講演についての質疑応答
Q:オストメイトが、この講座の帰りに転倒した場合の介護保険は?
A:介護認定には、緩和ケアのように、40歳以上であっても、特定疾病の中に入れて、認定がうけられる。緊急性があるものの介護認定は、前倒しで受ける事も出来る。しかし、骨折が要介護認定に当たるかどうかには、医師の診断による。手続きは、市町村の窓口に行って申請する。
Q:訪問看護・介護のケアプランについて、ケアマネージャーが作るケアプランに、含まれていない突発性のものは看護・介護は出来るか?
A:事業者の都合での変更は出来ないが、利用者の都合での変更は、利用する時間数に応じての変更は可能なので、事業者と相談の上可能です。
Q:装具交換が不可能な状態になったとき、入院はしなくても装具の交換は常に必要です。前倒しをする為に登録できるか?装具交換だけのために介護保険が使えるか?
A:医療の提供はするが、治療機関ではない。慢性期の患者で、介護が必要な人のためにあるのが介護保険である。
発症期は医療で、在宅後も治療が必要なときは、利用の手はずが出来る制度である。
Q:病院への通院について、駐車場が少ないため、障害者手帳4級認定者にも駐車禁止除外車両に該当するようお願いしたい。
ヘルパーの仕事にもかかわるので、介護職などにもお願いしたい
A:道路交通改正法を強化するまでは、神奈川県公安委員会の判断で、対応していたが、その後は、厳しくなった為、ケアーマネージャーの仕事にも差し支えるので現在交渉中です。
A:JOA本部も交渉する予定になっています。高知県は、県内なら良いことになっている。

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更新日:2008年7月2日