第19回定期総会(藤沢市)

日 時 平成19年5月13日(日)午前10時30分より
場 所 藤沢市労働会館
交 通 JR藤沢北口下車 又は 小田急線藤沢本町下車 徒歩10分
総会議案 1号議案:平成18年度事業報告
2号議案:平成18年度収支決算・監査報告
3号議案:平成19年度事業計画案
4号議案:平成19年度収支予算案
5号議案:役員改選
医療講演 がんの早期発見について
講 師 湘南鎌倉総合病院外科医師・下山ライ先生
相談員 WOCナース
相談会 会員間の情報交換会
展示会 補装具メーカー・販売店による展示・相談
会 費 1000円(昼食代、資料代を含む)、当日徴収します。
 
総会開催アルバム
総会開催時の支部長の挨拶(1)
JOA神奈川支部長の挨拶(2)
別の部屋を貸切でストーマケアメーカー・販売店の展示会および商品説明(1)
別の部屋を貸切でストーマケアメーカー・販売店の展示会および商品説明(2)
医療講演・医療相談会アルバム
湘南鎌倉総合病院外科医師・下山ライ先生の講演風景
講演後の支部長からのコメント
下山ライ先生の講演内容に関する質問への回答風景(1)
下山ライ先生の講演内容に関する質問への回答風景(2)
総会議事内容
平成19年5月13日、五月晴れの日曜日、午前10時30分より神奈川支部第19回定期総会が藤沢市労働会館に於いて開催されました。
丸山政巳さん(相模原市)の司会で始まり、昨年度亡くなられた会員の方々のご冥福を祈り、黙祷をささげました。
会員総数320名の内、委任状提出185名、出席者58名でした。
議長には、佐々木さん(横須賀市)が指名され、書記には、小熊さん(藤沢市)が指名されました。詳細は次の通りです。

【支部長 挨拶:新井 貢】
オストミー協会は高齢の会員の方が多く、全国の平均年齢が71才であります。神奈川支部は、会員が毎年少しずつ増加の傾向でありますが、手帳を持っている人が約4,000名のところ、会員数は320名と1割に満たない、なかなか入会のないのが現状です。オストミー協会も、昭和44年創立で社団法人になって19年、諸先輩のおかげで、皆さん手帳がもてるようになりました。昨年4月から障害者自立支援法により、補装具の1割負担が大きく変わった事であります。各市町村によって支払いの方法が違う為、まだ理解されてない事が多いのでこれから話あっていきたいと思います。これからも皆さんの協力を得て進めて行きたいと思います。 よろしくお願い致します。

【来賓挨拶:神奈川県保健福祉部障害福祉課(障害者福祉企画担当)課長代理・玉木真人様】
平成18年4月より障害者自立支援法の施行により自立を支え、普段の生活を支援し、質の向上を図るための福祉事業を取り組んで行きたい。その中に1割の負担というものも含まれている。自立の中では、致し方ないのではないか。福祉事業に昼のサービス、夜のサービスに分け福祉の在り方を進めていきます。
オストメイト社会適応訓練事業については、お互い一緒に計画を実行していきたい。
それぞれの市や県身連社会推進センターへお願いして、相談事業を地域の取り組みとして進めて行きます。オストミー協会のご発展と、会員の方々のご健勝を心から願っております。
【議事】
第1号議案【平成18年度事業報告】
第2号議案【監査報告】
☆1号議案・2号議案とも挙手多数で承認可決。
第3号議案【平成19年度事業計画案】
第4号議案【平成19年度収支予算案】
☆3号議案・4号議案とも挙手多数で承認可決。
第5号議案【神奈川支部役員改選】
新理事候補3名を加えて24名の理事候補を紹介した。後日役員会にて係りを決め、7月発行の会報に掲載する。
☆挙手にて承認可決。
医療講演
医療講演に、湘南鎌倉総合病院外科医・下山ライ先生から「がんの早期発見」ということで、外科医の立場から大腸がんを中心にお話して頂きました。
 ◎何も無い所に急に出来る「がん」は、進行が早いと言われている。
 ◎「がん」と、「癌」の違い。
治療は、進行の度合いによって違うが、早期治療により生存率が変わってくる。 
 ◎術後の再発発見検査方法。
  ★腫瘍マーカー(血液検査)       
  ★超音波    
  ★CT、MRI
  ★大腸カメラ(内視鏡)
  ★ペット
 ◎各種治療に行う抗がん剤使用の話。
 ◎手術・放射線・抗がん剤によるメリット、デメリットの話、延命治療などについて説明。
 ◎医師が利用している「治療のガイドライン」という本の紹介。
「がん」は定期検診、早期発見し治療することが大切であると、講演を終了した。
グループ懇談会
講演会の後は、コロ(洗腸グループ・自然排便ベテラングループ・自然排便初心者グループ)ウログループに分かれ、情報交換が行われました。各グループ懇談の内容は下記の通りです。
【コロのベテラングループT】
阿部さんから装具(ラクチャク)を作られた経緯の話を聞く。コロの苦労話。
各市町村の補助金の使い方や、行政に対して使い慣れた装具を交換できるのかどうか。装具注文のルーツなどを話す。
一割の負担金について、納税額による事。
各自、皮膚の強度の違いはあるが、人の話を参考にし、失敗をおそれず自分にあった装具を見つけたい。
【コロのベテラングループU】
術後長い方が多かったので苦労話を聞いた。
女性の多いグループで話が盛り上がった。

【コロのベテラングループV】
術後経験は長くても、家にいてばかりでは、情報が入らないので外に出てみましょう。
入浴の時、ガス抜きの装具に、シールを貼らなかったので水が入った。シールを貼ることを、今日聞くまで知らず、6年も装具に不信感があった。今回は聞いて良かった。
袋のアレンジした使い方の話。男性の会があったらいい。
【コロの洗腸グループ】
7名、術後3年半の方が1名、6名は10〜31年で、最初から洗腸している方が殆どでした。
洗腸実施日は毎日から週2回までとかなり個人差がありました。
湯量500〜1000ml、湯の温度 37〜40℃(20℃1名)、注入時間5〜15分、押さえる時間5分、排便時間30〜50分とそれぞれですが、皆さん自分なりに工夫して順調に行っているようでした。
全員が自分の現状を発表して、それについて皆さん熱心に情報交換していました。
洗腸だけのグループの意見交換は今回が初めてでしたが、とても有意義で皆さん満足された様子でした。
【コロの初心者グループ】
初心者中心で、ヘルニアで困っている。自分で作ったヘルニア用ベルトを紹介。(安価で素敵なもの)抗がん剤治療をしている。入院中の看護師の笑うに笑えない対応の仕方。
旅行時の切符について、101キロ以上半額の障害者割引は、2社(例JR+小田急)ならば101キロ以上になる場合でも利用出来ることを実践した話。
その場合、混んでいるシーズンは、往復切符を買いましょう。だめもとで、駅で交渉してみましょう。
美術館など一般的な所は割引があり、国立、県立などは無料になるので聞いてみましょう。高速道路も半額になるようです。利用できる所は利用しましょう。
【ウログループ】
参加者:6名(内2年以内の初心者が2名)
今回のウロストミーの参加者で4名がカテーテルを使用していた。カテーテルの交換時期は、カテーテル内の尿の老廃物等による汚れによる感染症を考慮して、1ヶ月に一度の交換が原則となっている。
カテーテルを尿管へ挿入する理由は様々であるが、基本的には尿管へ何かの理由により詰まりが発生して、尿の流れが悪くなる対策に利用されている。
一名のオストメイトは、月1回のカテーテルの交換費用が5000円も掛かるために、経済的負担が大変だとの指摘があった。
また、ヘルニアに悩んでいるオストメイトもいて、ウロストミーについても従来の共通の悩みとは別に、ウロストミー特有の悩み事を集計して、会員の拡大に役立て、情報提供者を多く確保していく必要があると感じた。

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更新日:2007年8月18日