海老名相談会(海老名市)
主  催 (公社)日本オストミー協会神奈川支部
日  時 平成28年 4月16日(土)13時30分~16時30分
場  所 海老名市総合福祉会館  第1,2,3娯楽室
海老名市上郷474-1
交  通 JR相模線・小田急線・相鉄線 海老名駅より徒歩7分
講  演 「公衆浴場での入浴のマナーについて」
副支部長 五十嵐
相談員 社会医療法人社団三思会
東名厚木病院 皮膚・排泄ケア認定看護師 齋藤 祐子 様
展示会 有り
参加費 無し
出席者 計79名
相談会報告
講 演: 
 一口にオストメイトと言っても消化器管系統から尿路系の病気等により手術した方と手術種類も現状もいろいろです。
 ストーマ装具の装着のポイントは、皮膚面をきれいにして皮膚面の凹凸を補正して面板を密着させる。
 装具交換は装具メーカーの交換目安を参考にして自分に合った時期を把握する。
 特に夏場は汗をかくので、面板の皮膚保護剤が水分(汗)を吸収するため、剥がれやすくなるので早めの交換を推奨します。
 過日、会員の皆様には会報と同封にて「オストメイトが公衆浴場を利用するための手引き」を送付しました。
 これは2014年8月13日読売新聞夕刊に掲載されたのでご存知の方も多いと思いますが、いわゆる「スーパー銭湯」と言われるところで会員さんではなかったのですが、オストメイトに対して「入浴拒否」が有りました。
 入浴拒否が多発していると言うことから、神奈川県保健福祉局福祉部障害福祉課の支援をいただき手引きを作成しました。
 今後は県内の非会員のオストメイトの方々にも配布されるようになっています。また、反対面(裏表印刷)には「オストメイトの公衆浴場での入浴についてご理解ください!」となっており、入浴施設者様へのお願いとなっています。
1.入浴は、食前か食後しばらく経過し排泄の少ない時間帯とする。
2.浴室に行く前に、トイレで行う準備として
 ✹ドレーナブルストーマ袋(下部開放型のストーマ袋)を用いる方法:その際、三つ折りにしてテープ等でしっかり固定する(ストーマ袋を小さく折りたたみ過ぎると、排泄があった時に排泄物が漏れ出したり、装具が外れたりするので注意しましょう)
 ✹脱臭フィルター付きのストーマ袋を装着している場合は、フィルターシールを貼ります。
 ✹面板が全面皮膚保護剤の場合は、面板の外周にサージカルテープを貼り(補強)、ストーマ袋を装着します。
 ✹装具の上から貼る保護シートは、肌色であまり目立たないため、着用するのもよいでしょう。
 ✹装具についた水分の拭き取り用としてタオル1枚余分に準備しておきましょう。
 ✹万が一のトラブルに備え、装具セットを浴場へ持参しましょう。
3.入浴前の脱衣所での準備として
 ①浴場内のトイレの場所を確認しておきます。
 ②公衆浴場では、必ずストーマ装具を付けて入浴します。
 ③脱衣所では、装具の着脱、交換は行わないでください。
 ④脱衣所では、装具があまり目立たないように脱ぎ着する方が気持ちが楽です。(例えば、腰にバスタオルを巻く、浴衣を肩からかけて脱ぎ着するなど)
4.浴室内での配慮について
 ①洗い場で、ストーマ袋の脱着や、ストーマ袋から排泄物を流したりストーマ装具の洗浄をしてはいけません!!
 ②浴室内で、他の利用者の目が気にかかるようでしたら、洗い場では、ストーマが左にある人は左端に、ストーマが右にある人は右端に座ると人目に付きにくいようです。
 ③移動するときは、装具の部分をタオルで隠しておきます(洗い桶を持つとタオルも一緒に持ち運べるので、便利です)。
 ④浴槽内では、人の出入りが少ない場所に入り、装具を手で押さえておきます(タオルを浴槽につけてはいけません)。
 ⑤入浴初心者は、湯船に浸かる時間をあまり長くしない(アクシデント防止に努める)。
5.入浴後の脱衣所での配慮について
 ①装具に付いている水分は、乾いたタオルで拭き取ります。
 ②入浴用の装具や保護シートを使用した場合は、トイレで通常の装具に取り替えます。
 ③装具の密着がおかしいなど異常を感じた時は、装具セットを持ってトイレで処理します(タオルも忘れずに)。

グループ懇談
(ウロストミーグループ)

 ✹去る3月の大和相談会において、2名の方が漏れがひどく公費の中で賄える事ができずに困っているとの相談を受けており。その時に厚木の方から、いろいろなメーカーから見本を頂き試用してみてはいかがですか、ご希望に添える装具があるかも知れないですよとのアドバイスを頂いた方が、今回出席されていてその後の結果について報告をしてくださいました。
1名の方はおかげさまで解決しましたという報告がありましたが、もう1名の方は、ボチボチとの事でした。あせらずに。

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更新日:2016年 8月13日