大和相談会(大和市)
主  催 (公社)日本オストミー協会神奈川支部
日  時 平成28年 2月21日(日) 13時30分~16時30分
場  所 大和イオンモール  3階イオンホール
大和市下鶴間1-2-1
交  通 小田急線鶴間駅東口 徒歩6分
講演・相談員 ~老後の不安解消に向けて~
「高齢者が快適なストーマ生活を過ごすために」
国立相模原病院 皮膚・排泄ケア認定看護師 山坂 友美 様
展示会 有り
参加費 無し
出席者 計66名
ポスター
相談会報告
[講 演]
〇オストメイト生活者が、生活上抱えている悩み(不安)は、自分自身でストーマ管理ができなくなった場合が7割近くとトップです。又、高齢と共に体全体に柔軟性がなくなり、思うより動かせなくなります。
〇ストーマ装具交換の基本に用意する装具類(今一度確認しましょう)
<ストーマ周辺の洗浄処理用具>
 ・ボディソープや石鹸。
 ・ディスポガーゼやティッシュやキッチンペーパー。
 ・洗面器。
 ・ごみ袋2枚。
 ・交換する装具。
<個々によって準備する物>
 ・はさみ(ストマサイズに切る)。
 ・ゲージ(穴の大きさを確認)。
 ・油性マジック。
 ・剥離剤や被膜剤。

 ✹この後、ダミーモデルを用いてストーマ交換の実演を行った。

〇装具の剥し方からスキンケアについて
  ★剥離剤を装具の外周に塗布(スプレー式であれば吹付)をして剥しやすくする。
  ★片手で皮膚を押さえながら、装具をゆっくり、優しく剥していきます。
  ★石鹸を良く泡立てて、ストーマ周囲の皮膚を優しく洗います。
  ★石鹸水分を十分洗い流し、抑え拭きをして自然乾燥させます(ヌルヌル・ベタベタがない状態にしましょう)。
〇装具の装着時について
  ホールカット(装具の孔をストーマの大きさに調整する)は、はさみを動かすのではなく、装具を廻すようにしながらカッティングをすると、切り口がギザギザにならずうまくカットできます。
   更にハサミでカットした後に、切り口を指先でなぞって滑らかにする。
  ★貼る前に、ストーマに当てて、大きさを確認しましょう(ストーマより、1~2ミリ大きく)
<装具装着時のポイント>
 ・装着箇所がしわにならないよう、お腹を軽く伸ばしながら、装具を装着する。
 ・ストーマ近接部から外側に向かって軽く押さえ、面板が皮膚に馴染むまで、軽く押さえます。(5~10分、人によっては更に長めに)
 ・自分自身(一人)で貼る場合、立って行う。椅子に座りもたれかかって貼る。
 ・誰かに、貼ってもらう人は立って貼る、又は座って貼るようにしてください。(お腹にしわができないように注意すること)
★ストーマケアはできるだけシンプルに行うことが大事です。
★高齢化による体の変化を理解し、自身に合ったスキンケアを心がけましょう。
★日頃から、家族にケアを理解してもらい。自身でケア出来なくなった時に介助して貰えるよう心がけしましょう。
 ・泡立ちの良いボディーソープの選択 ・泡立て不要の弱酸性洗浄剤を選択する。
 ・装具をお腹から剥す時の刺激を少なくする(皮膚被膜剤・剥離剤を使用する)。
★スキンケアの相談や装具類の再検討には、ストーマ外来を利用しましょう。
 <「ストーマ外来」とネット検索しますと、対応している病院名が探せます>

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更新日:2018年 8月 7日