主 催 |
(公社)日本オストミー協会神奈川支部 |
日 時 |
平成27年6月28日(日)13時30分~16時30分 |
場 所 |
神奈川県企業庁「相模原市プロミティふちのべ」ビル
2階会議室
相模原市中央区鹿沼台1丁目9番15号
|
交 通 |
JR横浜線「淵野辺駅」南口から 徒歩4分 |
講演・相談員 |
「皮膚のトラブル対応と日常生活」
|
北里大学東病院
皮膚・排泄ケア認定看護師 川村 美紀子 様 |
展示会 |
有り |
参加費 |
無し |
出席者 |
計58名 |
相談会報告 |
講 演:「皮膚のトラブル対応と日常生活」
私たちの皮膚の構造は、基底層から細胞分裂し角質層まで28日かけて押し上げられ垢となり、細胞の維持作業は終わります。
皮膚で一番大切なのは、角質層のバリア機能(水分喪失防止・保湿機能)ですね、健康な皮膚では角質層のバリア機能で細菌やウィルスをシャットアウトします。そのためには皮膚の健康を維持・増進しなければなりません。
そのための具体策は、
●予防的スキンケアの方法(スキンケアの原則)
・角質層(皮膚の表層部)の清潔、刺激物の除去、機械的刺激をさける、皮膚の保護・保湿・感染防止(雑菌等による)に心懸けることが第一ですね。
●機械的刺激を減らすためのポイント
・石鹸が十分に泡立った状態は洗浄力を最大限に発揮し、摩擦を与えずに汚れを浮かします。
・お湯の温度は36~38度(ぬるめのお湯)位で、十分な湯量できれいに洗浄すること。
・角質層を傷つけない事で、ガーゼやタオルで「こすらない」で素材の柔らかいものを使用し、押さえるように拭き取ること。
●パウチの交換は入浴後に交換される方が多いと思いますが、皮膚と空気のふれあいの時間を少々長くすることが良いと思います。
●日常生活面からの注意事項
・排ガスについては、ガスを発生させやすい食品を生活の状況に合わせて摂取を考慮する。
・炭酸飲料・話をしながら食事摂取、蕎麦・素麺などのすする動作、喫煙など空気を飲み込むとガスが溜まりやすいので生活習慣に注意しましょう。
・パウチからの臭気予防には、消臭剤の使用も良ですが、パウチの中に汚物を溜めないことが必須条件と思います。
《グループ相談会報告》
<コロストメイトグループ>
・術後2ヶ月から12年の出席者でした。
・食事の話からおしりの痛みが解消しないなど丁寧に話し合っていました。
・助けられた人生を、より良く楽しく送るため趣味(カメラ・渓流釣り)を活かし、人との関係を築きたいと思っています。
・術後4カ月と日が浅く、便漏れ、面板のはがれで悩んでいた方には、定期的にストーマ外来を受診される事をアドバイスしました。
<ウロストメイトグループ>
・「福祉の手引き」を見たことが無いという方が多かった。
・オストメイトだと言いたくないと言う方もいましたが、やはり言わなければわかってもらえない。支援を求めることが出来ない。言える勇気を持ちましょう!
<イレオストメイトグループ>
・潰瘍性大腸炎で手術の方3名、クローン病で手術の方1名、がんで手術の方2名、腸捻転で手術の方1名の出席でした。
・臭いが気になる、トイレの使用での工夫、食事について、皮膚に貼るテープについてなど幅広く話題にしていました。
※ストーマケアや補装具の交換は繰り返している内に上達し、日常生活が正常に維持できるようになります。それに伴って心身とも元気になります。
しかし、付随して発生する問題はありますが、お互いに協力して解決していきましょう。
※色々お話を聞けて参考になりました、近くで開催される時はまた出席したいという話もいただきました。
|