平塚相談会(平塚市)
主  催 (公社)日本オストミー協会神奈川支部
日  時 平成27年3月8日(日) 13時30分~16時30分
場  所 ひらつか市民活動センター  JAビルかながわ 2階
平塚市八重咲町3-3
交  通 JR平塚駅南口から徒歩2分
講  演 「がんの再発と予防について」
茅ヶ崎市民病院 泌尿器科部長 藤浪 潔 様
相談員 茅ヶ崎市民病院 皮膚・排泄ケア認定看護師 山岡 澄代 様
展示会 有り
参加費 無し
出席者 計51名
相談会報告
✸「がんの再発と予防について」
<「がん」とは何か?>
・DNAが傷つくことで細胞が「がん」化する。
 <なぜ「がん」は発症するのか?>
・科学的、物理的、生物学的、遺伝学的因子等により発症する。
<「がん」の一般的治療について>
・手術、放射線、重粒子線、陽子線治療
・薬物療法(抗がん剤、分子標的薬、ホルモン剤等)
・無治療経過観察(期待余命の間に命に関わる可能性が低い場合、選択肢になる)
<「がん」の再発について>
・再発とは、治療でいったん無くなったと思ったがんが局所または転移で出現してくること。
・がんの再発率は、がんの種類、進行の程度、悪性度により異なる。
・基本的に進行の遅いがんは、5年以上経ってから再発することがある。
・泌尿器科では腎がんは10年、20年以上経ってから再発することがある。
・膀胱がんは後に「腎盂尿管がん」が発生することがある。
<「がん」の再発予防について>
・がんの種類により、再発予防の治療は異なり薬物療法と放射線治療が一般的である。
・生活上の予防としては、禁煙、節度ある程度の飲酒、偏りのない食事、適度な運動等ストレスの無い生活が重要。
・サプリメント等保険外適用のものは、根拠が無い。
<「膀胱がん」について>
 ・男女とも60歳以降に増え、患者数は男性が多く女性の4倍である。
・初期症状は痛みの無い血尿により発見できるので早期にわかる。
<最後に>
・死なないがんであっても、一度家族と「死生観」について話し合う良い機会です。
・その時に、延命などについて自分の希望などについて家族に意思表示すること。
・治療後も再発のフォローなど病院に定期的に通院することを考えれば、できれば地元の病院で看てもらうことが大切です。
✸各グループに分かれての相談会
<コロストミーグループ>
・漏れで困っていること、食事はほどほどにしていること、夏場はあまり汗をかかないように涼しい時間に活動するなどの話題がありました。
<ウロストミーグループ>
・術後間もない方には、日常ケアの専門的なことは医師やストーマ外来で、日常の工夫は同憂者間の情報交換が良いとの話題がありました。
・ストーマケアは、自分でできるようにしたいなど装具の工夫についてついても話題がありました。
<イレオストミーグループ>
・今までの経過の中で納得がいかず辛い思いをしたが、担当医師が変更になって症状も改善した。セカンドオピニオンについて考えた
 が、言い出せなかった。
・膀胱結石の手術をした人から、手術の経過と発見から現状までの話があった。

前ページへ

更新日:2016年3月31日