健康相談会(相模原市)
主  催 (公社)日本オストミー協会神奈川支部
日  時 平成26年11月16日(日) 13時30分〜16時30分
場  所 大野南公民館 2階大会議室
相模原市南区相模大野5-31-1
交  通 小田急線相模大野駅(北口)から徒歩7分、
小田急線相模大野駅からバス、「合同庁舎前」下車徒歩1分
講演・相談員 「快適なストーマ生活を送るために 〜高齢化社会のストーマケア〜」
国立相模原病院  皮膚・排泄ケア認定看護師 山坂 友美 様 
展示会 無し
参加費 無し
出席者 計64名、会員35名、家族(代理1名)・付添5名」
「非会員[本人16名・家族(代理)2名・付添2名・看護師他3名]
相談会報告

 高齢化によるストーマ管理は、少子高齢化のためか年々厳しさが増してきているように思えます。
 例えば、自宅で管理不可の場合、クリニックより急性期病院(大病院)の紹介、その後手術と進む、地域包括制度があります。また、装具交換等のため、介護士・ヘルパーさんの学習が行われています。65歳以上の人は介護保険の申請が可能で、主治医の診断書等が必要です。また、ショートステイ・訪問介護・福祉用具の貸し出し、販売等のサービス等もあります。ストーマ外来の連携(必要事項)が大切です。ストーマ外来〜自宅〜訪問介護の事業所間の連携作業が密接でなければならない、通報システムの大事さも考えましょう。
“ストーマ等の傷病状態等について”
1、皮膚障害(ただれ等)
2、出血、粘膜は傷つきやすいので特に注意です。また、パウチの中に血液がたまっているか、どうか常に確認しておきましょう。
3、装具より頻繁に漏れる。装具を交換し、その装具が適正か確認しましょう。
4、痛み(皮膚の爛れによる)
5、ストーマの周囲の痛み(病院の診察が必要とされます)
6、ストーマの相談ガイド(困ったときはストーマ外来を利用してください)
7、排便について、洗腸されている人は自然排便に変更された方が可と思います。
8、相模原病院のストーマ外来は、火・木・金の予約制で外部患者も可です。
※ストーマ外来でも、家族同伴で見学等もできます
これからの私たち老後の生活設計の参考になればと思います。
<懇談会報告>
 ストーマ生活を送っている私たちは、周りの人に対し、パウチから発する臭気を消すために常にパウチの内部を水洗し、きれいにしておくよう心懸けて居ります。
 また、ストーマの周りに貼り付けたパウチの脱落の話がありました。これは、ストーマの周りに「炎症性皮膚疾患治療剤」等を塗布した場合には、この軟膏をガーゼまたは柔らかいテイシュペーパーで可能の限り拭き取った後に貼り付ければ、私の体験としてはパウチの脱落は防げると思いますと、話題の一つとしました。
★グループ懇談に参加した、装具業者さんが現物見本とカタログで固定べルトを紹介。
★皆さんから「ベルトの装着」・「面板に凹みを作る小道具」・「切り目の入った面板」等を現物やカタログで情報を出し合った。
★出席された家族の方は、オストメイトの御主人の便漏れがひどいと言う悩みでしたが、講師の看護師山坂友美様に個別相談をお願いして適切なアドバイスをして頂きました。そして、手術した病院のストーマ外来を受診するということで安心されました。
<山坂さんの講演>
 「国病では他の病院で手術されても、ストーマ外来のない場合は、どうぞ国病の私(山坂)の外来においで下さい。すべて了承を得ております」この言葉に沢山の方々が癒されたと考えております。
<参加者の感想>
 ヘルパーさんによる介護等があったとしても、病院でのケアには及ばないと思われます。
 第一に安心度が違うでしょう。若年、老人にかかわらず、ストーマケアには安心が第一です。山坂さんの話しには「真心、安心、自信」があふれており、力強さを感じました。

今後のご活躍をお祈り申しあげます。


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更新日:2017年 5月10日