第26回神奈川支部定期総会・講演会・相談会(藤沢市)
主  催 (公社)日本オストミー協会神奈川支部
日  時 平成26年4月27日(日)
総     会:10時30分~12時00分
講演・相談会:13時00分~16時30分(パネルディスカッション)
場  所 「藤沢市労働会館」 3階 第二会議室
藤沢市本町1-12-17
交  通 小田急線 「藤沢市本町」下車 徒歩10分
JR「藤沢駅」北口から徒歩15分
講演・相談員 医療関係者と当事者によるパネルディスカッション
「オストメイトがより豊かな生活を送るためには?」
藤沢市市民病院 皮膚・排泄ケア認定看護師 新村 智子様
平塚共済病院   皮膚・排泄ケア認定看護師 赤塚 智子様
展示会 ソルブ、ヤガミホームヘルスセンター横浜、いわしや、ソリュウション、東和医科機械、コロプラスト、コンバテック、ジーネスト、アルケア (敬称略、順不同)
参加費 資料・昼食代 700円(当日受付にて徴収)
出席者 会員74名(コロ:50名、ウロ:13名、イレオ:8名、W:3名)、非会員(家族を含め)4名、装具等販売店様 社
講演・相談会報告

 藤沢市労働会館において、会員57名、委任状223名、合計280名(支部会員数421名)のもと支部総会が開催されました。
 1号議案から4号議案までの報告も滞りなく終了しました。

 特にオストメイトには欠かせない装具のことでは、県下の31市町村を回ってお願いにあがり、有難いことに厚木市では公費で賄える装具が要望どおり全品が認められ、また購入枠が広がったところもあります。皆様も疑問に思われることがありましたら、まずご自身で各役所に問合せ、その後、支部にもご連絡いただければ助かります。
 26年度も25年度と同じ役員体制で行いますので、今後とも皆様のご協力をお願いします。
《パネルディスカッション》
 今回の総会では、新たな試みとして、会員皆様が普段から疑問に思っていること、困っていること、戸惑っていること等、率直に出していただく時間を作ってみようとの考えからパネルディスカッションの場を設けることを企画し、実現することができました。
 以上の主旨から、今回は皆さんからの質問を大事に取り挙げました。
<パネラー(討論者)>
平塚共済病院 皮膚・排泄ケア認定看護師  赤塚 智子様
藤沢市民病院 皮膚・排泄ケア認定看護師  新村 智子様
(公社)日本オストミー協会・神奈川支部  須田事務局長
★パネラー:講 演「ストーマ外来の事例」
 ・当病院で手術されていない方や紹介状のない方も受付けるようにしている。
 ・術前から係ることを大事にしている。
 ・最近は入院期間が短くなっており、それを補うことも役割と思っている。
★パネラー②:講 演「術前術後のオストメイトの心理状態」
 ・オストメイト同士の情報の交換(横のつながり)は非常に大切です。
 ・悩んでいることがあっても、声を出さないと伝わりません。家族にも仲間にも。
 ・伝えたいことをメモにして、先生や看護師に伝えることです。
★パネラー:講 演「オストミー協会の活動を通して」
 ・振り返ってみれば、出会いによって多くを知り、気づかされ、学び、元気をもらっています。
 ・物事は、前向きに考えることで心豊かになる。
 例えば、ストーマは、オストメイトの特権と考える。目で見て触って体調管理できる内臓であり、素晴らしい特権であると捉える。
 ・オストメイトだからこその必要な情報を発信、収集し、制度を知り、関係各所に相談する。
 ・自分だけで悩まず、仲間に相談したり、介護保険を上手に使って、家族とともに心豊かに過ごしましょう。
<質疑応答>
 ・会員とのいくつかの質疑応答がありましたが、省略いたします。
<パネラーから皆様へのアドバイス>
 1.介護保険を上手に活用して、家族の負担を少しでも軽減していく筋道つくりを、心身にゆとりがある元気な内に、考えておくことをお勧めします。ケアマネジャーにも、看護師からなった方や、ヘルパーからなった方などいろいろあるので、医療の知識にもばらつきがあります。
  出来るだけ多く施設を回って、自分に合った施設を探しておくことです。
 2.例えば実例ですが、認知症になって、施設を変わってくれというようなケースもあります。
  想定外のことが起こり得ることを、家族もご自身も頭の隅に置いておくことが必要と思います。
 元気な内に装具の種類や、購入先等を記した「備忘録カード」の携帯、およびご自身や家族が納得できる施設を調べておくことは、非常に大切な事です。
 3.高齢になると手先の器用さが低下するので、一般的には2ピースよりも、1ピースの装具が推奨されます。
 また災害時の緊急用に提供される装具も、2ピースよりも1ピース、という考えが強いようです。
 皆さんは現在、どちらの装具をお使いですか?(挙手の結果、ほぼ半々)2ピースを1ピースに変える勇気はありますか?(挙手の結果、ぐっと少数)

<書記後記>
  今回のパネルディスカッションは、私たちオストメイトにとって大いに参考になったと思います。講師をされた看護師さん、支部役員、業者の方々そしてオストメイトの皆さん等、 約70名が醸し出す「私も貴方も力を出し合って、より豊かな生活を送れるように共に前向きに頑張りましょう」のスローガン通りの有意義な時間を確かめ合うことができました。
 皆様の新たな生活のスタートになることを願うばかりです。

      
    支部会員様の作品展示                   装具展示会の様子

前ページへ

更新日:2014年 8月6日