主 催 |
公益社団法人日本オストミー協会神奈川支部 |
日 時 |
平成25年6月16日(日)13時30分〜16時30分 |
場 所 |
橋本公民館 |
交 通 |
JR橋本駅北口からすぐの商業ビルの中 |
講演会 |
「ストーマケアと食事療法」 |
相模原協同病院 皮膚・排泄ケア認定看護師 安田 貴代 様 |
展示会 |
有り |
参加費 |
無料 |
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ポスター |
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相談会(橋本)のアルバム |
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講演会に出席の皆様 |
グループ懇談会 |
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相談会報告 |
JR橋本駅そばの橋本公民館にて、2年ぶりに開催。相模原市オストミー協会(神奈川支部の下部組織)としての開催は、参加者58名の盛況ぶりでした。
<角田支部長挨拶>
@4月以降のストーマ装具の給付条件の見直し
A相模原市のオストメイトは約800名、神奈川支部活動範囲では5600名。その1割の会員を目標
Bオスメイトの生活の質の向上のためには、相談会が不可欠なこと
C災害時の不安解消の一端である個人装具の備蓄の呼び掛けと推進
D老後の不安解消の一つである介護職によるストーマ装具交換の研修会の実施
E支部会報の発行による情報提供、収集、啓蒙啓発の推進
F相談支援事業の推進(おしゃべりサロン、セルフヘルプ相談室)
と、オストミー協会の必要性を訴えました。
グループ懇談も活発に行われ、皆さん「参加してよかった!」と、感想をいただきました。 |
講演会報告 |
安田様のプロフィール:平成10年から当病院に就職。消化器センター勤務。
1回/月のオストミー相談会でストーマ勉強会、1回/週のストーマ外来、
NST(栄養サポートチーム)委員など多くのことをご担当されて様々なご活躍をなさっておられます。今回は私たちオストメイトのために食事の大切さについて、次のような貴重なご講演をしていただきました。
<消化器の働き>
身体の各消化器の働きをみますと、
@先ず口で食物を細かく噛み砕く。
A胃では噛み砕かれた食材を胃でドロドロの液状にされ。
B全長6〜7mの小腸で消化・吸収され。
C大腸で液状の便から水分が吸収されて。
D肛門から便として排泄されます。
因みに、イレオストメイトのストーマからの排泄物は、小腸を出たばかりなのでスキントラブルを起こしやすいです。
1)水に溶ける食物繊維
水に溶解する「水溶性食物繊維」を多く含む食品には、わかめ・昆布などの海藻類、里芋などぬるぬるした食べ物にも含まれ、有害物質の吸着作用やプロバイオティクス効果(腸内環境を乳酸菌のような善玉菌で整えること)に有益です。
2)水に溶けない食物繊維
一方、水に溶けない「不溶性食物繊維」を多く含む食品には、そばなどの穀物類、ごぼう・大根などの野菜類、大豆などの豆類、芋類、きのこ類があり、排便量や排便回数をコントロールするために有効です。
このように食物繊維の多い食べ物の摂取は大切ですが、反面、消化が悪いというマイナスの要素もあるので、食材は細かく刻んで調理することが大切です。
3)その他の注意すること
・毎日、排便があるからといって必ずしも安心はできません。腸内に宿便が詰まっていることがあります。いずれにしても、便性を整えるために食事の時間を整え、バランスの取れた食事を工夫されることが望ましいです。
・尿の量についても、少なくとも一日に700ミリリットル、できれば1〜1.5リットル出るように水を十分に取るようにしてください。 |