相談会(厚木市)

日 時 平成20年2月24日(日)13時30分〜16時30分
場 所 厚木市総合福祉センター5階和室
厚木市中町1−4−1 電話046−225−2525
交 通 小田急線本厚木駅北口より徒歩約5分
相談員・講演 東名厚木病院 皮膚・排泄ケア認定看護師・徳永 由紀子様
相談会 会員間の情報交換会・会員小グループ懇談会
展示会 補装具メーカー・販売店による展示・相談
ポスター
相談会(厚木市)のアルバム
司会者の挨拶
東名厚木病院 皮膚・排泄ケア認定看護師・徳永由紀子さんの講演風景(その1)
東名厚木病院 皮膚・排泄ケア認定看護師・徳永由紀子さんの講演風景(その2)
参加者のストーマケアについての質問
所感
東名厚木病院 皮膚・排泄ケア認定看護師・徳永由起子様のご協力の下、会員、非会員80余名出席にて行われました。
「皮膚のトラブルとの対応・日常生活について」モニターをみながらお話をしてくださいました。
ストマー(ギリシャ語で口という意味)は腸粘膜、尿管粘膜で柔らかいので傷がつきやすく、出血しやすく又痛みを感じないのが特徴となっています。
横行結腸ストーマ:便がドロッポイものから少し柔らかいのが特徴
下行結腸、S状結腸ストーマ:水が大腸で吸収されるので、便が軟便から硬い固形の便にかわってくる。
小腸ストーマ:大腸の水分吸収機能が保持できない部分水様性に傾きやすい。
ストーマ周囲のトラブルについて
原因として:
*食事を溶かす時に作用する、腸液に入っている消化酵素が、皮膚にダメージを与える。
*腸液に含まれる腸内細菌によって、感染を起こして皮膚が赤くただれる。
皮膚のトラブルを防ぐには、皮脂幕をはがさないように洗剤を泡立て優しく洗う。又、皮膚を乾燥から守る皮膚保護剤を使用すると良い。(皮膚が乾燥するということは体の水分が逃げることによってなる)
日常生活について
食物繊維には、水溶性食物と、非水溶性食物があり、水溶性食物は、水を吸って膨らむことによって形をもたらし、非水溶性食物は、豆類で排便をよくする。どんな食物繊維でも便のつまりをおこしますが、それは消化不良が原因で、よく噛んで食べることと、繊維がみえるものは繊維をきるように細かく切ったり、ふりかけにしたりして、食物繊維を上手にとることによって、快適な排便をすることができます。排便の時消化されているかどうかよく観察し、自分に合う食品か、合わない食品か見極めることが必要です。
腸内細菌を整えるにはヨーグルト類を食べるとよい。オリゴ糖は腸内細菌のえさになる。
腸内細菌が少なくなると消化吸収が少なくなり下痢等の原因になります。
入浴について
入浴の制限はありません。大腸ストーマの場合は、排便の時間がわかってきますからパウチをはずして入浴する事ができます。腸の中に水が入るということはありません。体が温まると腸の働きが良くなるので、大衆浴場の場合は装具を着けた方が安心です。
洋服について
ゆったりした物、ストーマにベルトが当たらないようにする。
運動:制限はない。汗が出るので予備の用意。
仕事:予備の用意。通勤時間帯、混んでいる場合、ストーマを圧迫しないように気をつける。
旅行:手荷物に予備を用意、トイレ、風呂つきの部屋から段々ならす。
災害:非常袋に1週間分位入れて、一年に一回は交換する。

この後質問に入り、明るく答えて頂き、大変有意義な一日でした。
徳永さん有難うございました。

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更新日:2008年4月7日