講演会・交流会(平塚市)

日 時 平成18年11月12日(日)午後1時30分〜午後4時30分
場 所 ひらつか市民活動センター(会議室)
交 通 JR平塚駅南口より徒歩約2分
講演会 「がんも治療を正しく知っていますか」
講 師 湘南鎌倉総合病院外科医師・下山ライ先生
相談・講演 平塚共済病院・植木京子ET/WOCナース
講演会 「日常の生活について」
展示会 補装具メーカー・販売店による展示・相談
協賛 鰍「わしや西方医科器械
ポスター
相談会アルバム
司会は、須田さんが担当
JOA神奈川支部長・新井さんの挨拶
湘南鎌倉総合病院外科・下山ライ先生の講演「がんの治療を正しく知っていますか」
平塚共済病院・植木京子ET/WOCナースの講演「日常の生活について」(その1)
平塚共済病院・植木京子ET/WOCナースの講演「日常の生活について」(その2)
所感
11月12日(日)ひらつか市民センターにて、鰍「わしや西方医療器械さん御協力のもと参加者81名で相談会を開催しました。
医療講演に、湘南鎌倉総合病院・外科医 下山ライ先生から「がんの治療を正しく知っていますか?」ということで、外科医の立場から大腸がんを中心にお話して頂きました。
最近、治療方法が進歩してきているのに、「がん」で亡くなる人が増加の傾向である。大腸癌原因の8割は、食事、酒、タバコ、生活環境、ストレス等があげられる。
出来方としてポリープもあるが、時間がかかる。何も無い所に急に「がん」が出来るのは、進行が早いと言われている。
「がん」とは何かについて・・細胞は体でコントロールされているが、勝手に増えてしまう細胞で悪性のものが「がん」である。ひらがなで書く「がん」は悪性腫瘍を全部含めてを言う。漢字の「癌」は、胃、大腸、肺、子宮などの「癌」を言う。「がん」治療については、進行の度合いによって違ってくるが、早期治療により生存率が変わってくる。 
「がん」のできるメカニズム、治療方法、術後の再発発見検査方
 ★腫瘍マーカー(血液検査)・・・急に上昇した時は、要注意
 ★超音波・・肝臓やリンパ節などは良く見れる
 ★CT、MRI・・早期発見は難しいが、転移はよく見つけられる。
 ★大腸カメラ(内視鏡)・・細胞診断が出来る。
 ★ペット・・細かな部分まで見る事が出来る。
また各種治療に行う抗がん剤使用の話の中で、「がん」に対して基本的に効果が証明されているのは、手術・放射線・抗がん剤などで此れ以外は個人によって差がでるため、はっきりとした証拠が出ていない。根治とは、5年再発が無ければいいと言うが、10年近くで再発する事もある。
手術・放射線・抗がん剤によるメリット、デメリットの話、延命治療などについて説明がありました。
治療は、手術と抗癌剤が主流になって来ている。手術後、抗癌剤や放射線を追加する事が多い。
手術が出来ない場合、延命と緩和の治療が行われる。再発のリスクを下げる為、放射線治療も行われている。最近は、内視鏡治療も行われている。体にかかる負担を少なくする手術も進められている。
放射線治療のメリットは、使い方によって「がん」の苦しみを和らげる事が出来る。
抗癌剤(化学療法)メリット・・遠隔転移など、根治が期待できるが、副作用(白血球減少・貧血・髪が抜ける・口内炎など)がある。抗癌剤だけで治るのは、白血病などの、血液のがん、リンパ節、肺細胞腫瘍、睾丸などに出来る「がん」である。
抗癌剤の効かないものは、悪性腫瘍(ホクロ)、肝臓、脳腫瘍、心臓、甲状腺など。
医師が利用している「治療のガイドライン」という本がある。種別ごとに分けて書いてある。医師向けのものだけれど、胃、大腸、乳がんは患者向けに出版されており購入することができる。
「がん」は定期検診、早期発見し治療することが大切であると、講演を終了した。
後、メーカー、装具店紹介。
後半、平塚共済病院・植木京子ETWOCさんより            
●「日常生活について」との内容でストーマの手入れ、その中でもトラブル・かぶれなどの原因、手入れの方法を聞く。
食事による体調管理、またガス・におい対策など日常の生活を工夫して過ごすアドバイスを頂きました。

質疑応答、個別懇談を受け、講演、相談会を終了しました。
JOA神奈川会報No.50号(平成19年1月号)より抜粋

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更新日:2007年1月9日